いろいろ試験的な

あれこれを置く場所

「調声」初音ミクV4XとPiaPro Studio(クリプトン)(6)「ロマンスの神様」

ミクさんと PiaPro Studio の試用期限が今日までであることがわかりました。

「あかとんぼ」とか「歌の翼」のような穏やかな曲ではなく、アップテンポのJPOPで何かもう1曲ミクさんに歌って欲しかったのですが、間に合いそうでしたのでMIDI音源を探してみました。

いったいいつの歌やねん?って曲がなんとか見つかりました。広瀬香美さんの「ロマンスの神様」です。

目次                   

                     

 

素人調声の結果

まずは・・・

まずは、ごにょごにょやってみた結果です。

気に入っているサビのところから。(前半は壊れましたw)

調声後Ver3

かわいいでしょ〜

歌詞は賛否両論ある曲ですが、ミクさんにけっこう合っているんじゃないかと思いました。(神様の「か」の発音が「こ」になってしまうバグは最後まで取れませんでした💦)

 

作業内容

全体的に

  • 少しだけ「息成分を多くした」
  • かなり「明るくした」
  • 少しだけ「大人っぽくした」

いじったパラメータはこの3つ。

ただ、最後に調声結果を貼りますが、このパラメータはいじらないほうがよかったのではないかな?と思いました。私には敷居が高すぎました。

ま、失敗作ということで。

もしかすると、波形がどう変化するかを理解しないと、いじればいじるだけヤバくなる、という画像処理と似た作業なのではないでしょうか?

 

細かな調整

「あかとんぼ」や「歌の翼」と同様、「ビブラート」や「しゃくり」は入れたのですが、「息継ぎ」はいれませんでした。

 

その代わり、上から下へのしゃくり(っていうのかな?)や、語尾をピっと跳ね上げたり、というのを試してみました。(これやってみたかったw)

上で貼ったサビの音声のとおり、すっごく可愛くなりました。半音上から下げると、ちょっと人間っぽくなるんですね。

 

歯切れ、リズム

あとは、ご本家、広瀬香美さんの歌を聴きながら、歯切れとかリズム感とか少しでも近づけるように「努力」してみました。

語頭をはっきりさせるためにアクセントをつけてみたり、ノーツを短めに切ってみたり。

 

無声の特殊記号

メーカーのサイトより

単音子音や特殊記号の歌詞入力について ( Piapro Studio NT ) | Piapro Studio Official Website

もうひとつ、「しゃくり」の方法として「Asp」という特殊記号が使えることがわかりました。声は鳴らないのですが、音程が次の音に影響します。

 

最後に

ミクさん& PiaPro Studio については、ここまでで本当のほんとに一区切りとなります。

いつかまたミクさんの声を触ることがあるかどうか分かりませんが、とても楽しい経験になりました。もっとこうしたかったというのを挙げればキリがありませんが、今の知識でできた結果としては「サビの部分は」まぁまぁ満足しています。

 

じつは何度もいじっているうちに、低音の多い前半は、いじならないほうがよかったんじゃないか的壊滅状態になってしまいました。この記事じたいを公開するのをやめようかと思ったぐらいです。

ただ、サビを高音で歌うミクさんがいたく気に入ってしまって、これだけは聴いてほしいなぁってことでアップすることにしました。

 

前回も書きましたが、歌自体をもっと練習する、発声の勉強する、などすればより自由に調声作業ができると思います。今回も、広瀬香美さんの歌声を何度も聴きながら作業しました。人間の歌声をこれだけ一生懸命聴いたのは初めてかもしれません。

あとは繰り返しになりますが、パラメータをいじった時に何が変化するかを理解するのも大事かな、と。

 

感じたことなんですが、世の中の調声師さんが調声されたボカロの声って、なぜこんなふうになるのか?という謎が解けてきました。人間に近づけようとするとすればするほど、どうしても不自然になる部分があるんですね。

ボカロの声ってやっぱりボカロっぽいほうが自然なのかな?ある意味これが完成形なのかな?って新たな謎がw 敢えてメーカーが、ミクさんの声にしてもいくつものプリセットを用意している所以なのかな?なんて。

 

では最後に、調声前と調声後の作品を1番通しで貼りますね。

 

調声前、十分かわいい

調声後。前半がヒドイ、こんなハズじゃなかった。でもやっぱりサビは可愛い。

 

そしてご本家です。

とってもハリのある弾んだ歌声が素敵ですよね。上手な方ならこんな風にミクさんに歌ってもらえるのかな。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。